「正」うきのできるまで
         (円錐うきの場合)


 うき作りは釣り雑誌などから情報を入手しましたが,どうも気に入った製法が見当たらない・・・。
そこで,自分なりに,調整が簡単で,材料費もかからない方法を考えました。
 特徴は,桐・バルサにこだわらず,洋材を多く使用している点。おもりはうき製作専用でなく,
板おもりを主に使用している点などです。
 それでは手順を説明します。

@円柱木材のカット
 (3〜5cm)
Aセンターの穴あけ(専用旋盤で行います。径はパイプに合わせて3mm)

B大まかな削り(彫刻刀の角刀で荒削りをします。全て旋盤でしたら,時間がかかり,力も強くないので,
  機械を傷めてしまいます)
                   
C旋盤での削り
                  角刀と切り出しを使用

Dペーパーがけ(800番までを必要に応じて使用します)

Eサンディングシーラー塗装(ポリウレタン系を使っています。1度目はラッカーシンナーで薄めにして
  木材によく染み込ませ,2度目は原液のまま塗ります。その後400番でペーパーがけ。)
                  おもり径の穴をあけたところ

F塩ビパイプに板おもりを装着させ,うきに付ける
 (うきのトップからは2〜3cmでるように,下からは5mm程度出るように長めにパイプをつけます。
  板おもりはだいたい8cmくらいを基準にしています。これで,うきの下部に6mm径のおもり用の穴を
  あけたとき,ちょうどフィットします。パイプとおもりは瞬間接着剤で十分つき,長期使用に耐えます)
  管つきの場合は,3mm径の穴がそのままケミホタル装着となり重宝しています,ローリングサルカン
  7号に板おもりを巻きつけ,6mm径の穴をあけた中に装着します。サルカンとおもりを接着するとき,
  サルカンが きちんと回るよう,接着剤を少なめにすることがコツです。
                          

G下地(白)塗り(この作業は実は大切にしないと後々の仕上がりに大きな影響を与えます。旋盤を回し
  ながら ,ムラなく塗り,2日以上乾燥させ,2〜3回塗りします。)

Hボディーカラーの塗装(私の場合はオーソドックスな色合いで,トップは朱,次に蛍光,下部は黒など好み
  の色でいきます。いずれも3回程度重ね塗りします。慌てずに,薄めの塗料を日を置いて塗るようにします。
  色気を出して,金粉をつけたり,まだらもようなどにしたりして悦に浸っております・・・。)
               
            (私の使っている塗料の一部と,うしろは完成間近のうきの乾燥)

Iライン引き,「銘」,号数表示(文字系は,手書き,ケプラーシール,オーダースタンプなどが可能です。
  ラインは,シンナーの薄め具合が成否を左右します。やや薄めが理想です。

そして最後に仕上げ塗料(ポリウレタン系の3回重ね塗り)で終了。
 (ラッカー系は,塗った瞬間,下地やボディーカラーがしわしわになることがあります。これまでがんばって
  きたものが水の泡と化さないように念のため発砲スチロール用の上塗り用クリヤ塗料を塗っておくと
  安心です。)

あっ,そうそう,図の黒の部分つまりおもりの扱いですが,うきから少し出るように接着しますが,これを
円錐砥石付のドリルパーツで型を合わせながら整形します。
あっ,それから最後の最後に余分のパイプをカットし,ペーパーがけします。穴の傷は道糸の致命傷になる
ので,上下ともドリルに爪楊枝を取り付け,ゆっくりまわし滑らかにします。


図もせこく,随分わかりにくい説明となりましたが,それもこれもホームページ作りの難儀故です。ご容赦
ください。HPは思いっきり下手ですが,うき同様HPも日々進化させますので,どうぞお付き合いください。



                           
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